パソコン活用研究シリコンバレー(C、C++、の活用研究)

標準入力と出力(cin, cout)


それではゆるりとC++のプログラミングに行ってみましょう。まずは、標準入力、出力(キーボードから
の入力と画面への出力)からいってみましょうか。

Cから初めてC++に触って見るとき、なんか引越しした家に初めて入るときのようなワクワクした
感じがありますね。C++だと、何が新しいんだろう、Cで出来なかったことができるんだろうか、
みたいな。
で、一番最初にやるのがだいたい、標準入出力(キーボードからの入力、画面への出力)ですが、
ここはCとちょっと違います。以下、順を追って説明していきましょう。


1 cout, cin

まず、インクルードファイルですが、iostream.hをインクルードして下さい。iostream.hはC++で使う、
標準入出力のヘッダーファイルです。(よくわからない人は、とりあえずおまじないだと思っておいて
下さい。)

次に、画面への出力にはprintfではなく、cout を使います。coutは標準出力(通常は画面です)を
あらわす変数です。それで、cout <<"Hello"; のように記述すると、画面にHelloと表示します。
<< は演算子で、右側の変数を左側の変数に書き込みます。
まあ、printfだってC++で使えるので、coutになじめなければ、printfでもいいのですが。

画面出力で改行させるのに、printfでは、printf("\n"); のように\nを使いましたが、C++では
cout<<endl; のようにendl を使います。

キーボードからの入力は、cinを使います。cinは標準入力(通常はキーボード入力)をあらわす変数です。
演算子>>を使って、cc>>name; のように記述します。

cout,cinて関数ではないので、慣れないうちは奇異だし、なじめない感じですが、そういうもんだと
割り切って使いましょう。関数だろうが、変数だろうが、そう記述すればいい、と割りきっていきましょう。
(感覚的には、MS-DOSのリダイレクトに近いですよね。)

では、名前を聞いて、「こんにちは**さん」と返す簡単なプログラムを作ってみましょう。

#include<iostream.h>

main(){
char name[10];
cout<<"お名前は? ";
cin>>name;
cout<<endl;
cout<<"こんにちは "<<name<<"さん";
}

実行してみます。(pathを通すところからのせておきます)

D:\bcc55>path d:\bcc55\bin

D:\bcc55>path
PATH=d:\bcc55\bin

D:\bcc55>bcc32 hello2.cpp
Borland C++ 5.5.1 for Win32 Copyright (c) 1993, 2000 Borland
hello2.cpp:
Turbo Incremental Link 5.00 Copyright (c) 1997, 2000 Borland

D:\bcc55>hello2
お名前は? kasai

こんにちは kasaiさん
D:\bcc55>

という具合です。
ほんのちょびっとですが、いきなり盛りだくさんの内容だと消化不良になるので今回はこんなとこで
やめておきましょう。


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